深みと温かみを、装いに。
ブラウンカラーネクタイ特集
洗練された印象を与えながら、優しさと知性を滲ませる「ブラウン」。ヨーロッパでは紳士の定番カラーとして愛されている一方で、日本では“難しい色”という印象を持たれがちです。でも本当にそうでしょうか?今回は、ブラウンカラーが持つ心理的・視覚的な効果から、その魅力を最大限に引き出す着こなし術、そしてDEAR GE YONEが厳選したおすすめのブラウンネクタイ3本を詳しくご紹介いたします。
目次
ブラウンが与える印象と心理的効果
ブラウンは「安心感」「信頼」「温かみ」など、見る人に穏やかな印象を与える色です。自然の色であることから、“ナチュラルで控えめながらも芯のある”印象を演出できます。ビジネスシーンでは柔らかな印象を与えることで、誠実さや落ち着きを表現でき、相手との距離を自然と縮めてくれます。
実は、海外の政治家や経済人たちも、プレッシャーのかかる重要な会議や会見などで、ネイビーではなくあえてブラウンを選ぶことがあります。話しやすさ、穏やかさ、距離感の近さを大切にするシーンでブラウンの力は発揮されるのです。
ブラウンネクタイの着こなし術
「ブラウンは合わせづらい」と思われがちですが、実は多くのジャケット・シャツカラーにマッチする万能カラーです。
- グレーのスーツ × 白シャツ → 知的で柔らかいVゾーン
- ネイビースーツ × サックスブルーのシャツ → コントラストが効いた爽やかさ
- ベージュのジャケット × ホワイトのオックスフォード → カジュアルダウンしても上品
季節ごとの素材との相性も抜群です。秋冬はウールやツイードのスーツと合わせて、深みとあたたかさを。春夏は、リネンやライトウールで軽やかさを演出できます。靴やベルトなどの革小物とブラウン系で統一すれば、スタイリング全体に統一感が生まれます。
おすすめのブラウンネクタイ3選
① D’URBAN|甲州織 ペイズリー&ストライプ

日本の伝統産地「甲州織」を使用したクラシックな一本。奥行きのあるペイズリー柄に、誠実さと品格を兼ね備えたストライプが組み合わされており、ブラウンの深みを活かしたドレスアップが叶います。ビジネスシーンでも格式ある席でも対応可能な、万能選手といえる存在です。
② TAKEO KIKUCHI|クレリック 小剣メランジ 先生

小剣の裏に施されたメランジ調の生地に込められた“知性と余裕”。ネクタイそのものの存在感は控えめながら、コーディネート全体を引き立ててくれる名脇役です。カジュアルなジャケパンスタイルや、少しくだけたビジネスシーンにもぴったりです。
③ D’URBAN|ストライプ HACHIOJI

甲州八王子で織られた高密度なシルク素材に、端正なブラウンストライプ。濃淡のある色合いと織りの陰影が、落ち着いた存在感を放ちます。白シャツ×ダークグレースーツに合わせると、知的で柔らかな印象に仕上がります。
ブラウンネクタイのまとめと次回予告
一見難しそうに思えるブラウンのネクタイですが、その奥深い魅力と、実は合わせやすい万能性を再認識いただけたのではないでしょうか。カラーに迷ったとき、“信頼される男”に近づけてくれるのが、ブラウンという選択肢です。
次回は「英国紳士の定番色、“グレースーツ”に似合うネクタイ特集」。カラーの相性からVゾーンの作り方まで、グレーに映える一本をご紹介します。どうぞお楽しみに。