ネクタイの柄の意味とは?デザインの種類・由来と選び方|メンズギフトガイド

ネクタイの柄の意味と選び方を紹介するメンズギフトガイド|ルクと結衣がソリッド・ストライプ・ドット・ペイズリーなどを比較する水彩イラスト

MEN'S GIFT GUIDE / NECKTIE DESIGN

ネクタイをプレゼントしようと思って売場やオンラインストアを見ると、 ソリッド、ストライプ、ドット、小紋、ペイズリー、チェックなど、 思っていた以上にたくさんのデザインが並んでいます。

「仕事で使ってもらえるのはどれ?」 「ストライプとレジメンタルは何が違う?」 「この柄は本人には少しおしゃれすぎない?」 そんなところで手が止まる方も多いのではないでしょうか。

長年、百貨店のネクタイ売場でギフトを選ぶお客様と接していると、 特によく聞いたのが、 「せっかく贈るならいつもと違うものを選びたい。でも、してくれなかったら困る」 という声でした。

ネクタイの柄には、単なる見た目の違いだけでなく、 軍隊や学校、伝統的な織物、地域の文化などから生まれた背景があります。 その背景を知りながら、最後は 「その人が実際に締めてくれそうか」 まで考える。

ここでは代表的なデザインの由来から、 現在のビジネススタイルでの見え方、フォーマルな場での考え方、 そしてギフト売場で実際に聞いてきた迷いまで含めて、 初めての方にもわかるように解説します。

贈りものは、「いつもの一本から半歩だけ」。

普段無地を締める男性なら、小さな小紋やピンドットへ。 ストライプをよく締める男性なら、幅や色を少し変えてみる。 本人なら自分では選ばないかもしれないけれど、 贈られたら締めてみようと思えるくらい。 その“半歩”が、実際には使ってもらいやすいギフトになります。

最初に|迷ったら3つだけ確認

ネクタイについて詳しくなくても、 相手の普段を少し思い浮かべれば選択肢はかなり絞れます。

見ること 確認したいこと 選び方のヒント
普段の服装 毎日スーツか、ジャケット中心か スーツ中心ならソリッド・小紋・ストライプが考えやすい
いつものネクタイ 無地が多いか、柄物も締めるか 今持っているものから大きく離れすぎない
使う場面 仕事、商談、式典、会食、休日など 改まるほど、柄と色のコントラストを穏やかに
「似合いそう」だけでなく、「使ってくれそう」まで考える。
贈る側から見ると少し控えめに感じる柄でも、 毎日の仕事ではそのくらいがちょうどよいことがあります。
ネクタイの柄と織りの違いを解説する水彩イラスト|黒板にストライプ・ドット・ペイズリーとレップ・ヘリンボーンの違いを示すルクと結衣

まず知っておきたい「柄」と「織り」の違い

ネクタイを見るときは、 「柄」と「織り」を分けて考えるとわかりやすくなります。

ストライプ、ドット、ペイズリーなどは、 目に見えるデザインです。

一方、レップやヘリンボーンなどは、 生地そのものの織り方や組織によって表情をつくります。

そのため、同じ無地のネクタイでも、 表面が滑らかなものもあれば、 近くで見ると細かな畝やV字状の織りが浮かんで見えるものもあります。

無地でも、決して「何もない」わけではありません。
柄を好まない男性には、 強いデザインを足すのではなく、 織りの表情で少し変化をつけるという選び方もできます。

ソリッド|最もシンプルだからこそ、色と織りが見える

ソリッドとは、基本的に無地のネクタイのこと。 柄がないため、 色やシルクの光沢、生地の表情がそのまま印象につながります。

ネイビー、ブルー、グレーなどの落ち着いたソリッドは、 普段のスーツに合わせやすく、 相手の好みがあまり分からない場合にも考えやすい一本です。

GIFT COUNTER EXPERIENCE

売場では、 「好みが分からないので、無難なものを」 というご相談を本当によく受けました。

そんなときにソリッドは有力な選択肢です。 プレゼントとして見ると少し地味に感じても、 贈られた男性からすると 「手持ちのスーツにすぐ合わせられる」ことが大きな使いやすさになります。

ただし、無地だから必ずフォーマルというわけではありません。 滑らかで光沢のあるものと、 織りの凹凸が感じられるものでは、 同じソリッドでも見え方は変わります。

オロビアンコ ボールペンBOX付きソリッドネクタイの生地表情がわかるアップ画像
SOLID
Orobianco|ボールペンBOX付き ソリッド
柄を抑えた端正な表情で、普段のスーツへ取り入れやすいソリッド。好みが分からない男性へのギフトにも選びやすい一本。
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ストライプ|仕事で使いやすい定番デザイン

ストライプとは、 線を規則的に配したデザインの総称です。 ネクタイでは斜めに走るものが多く、 線の太さ、間隔、色の差によって印象が変わります。

細くコントラストの穏やかなストライプなら、 すっきりと端正に。 太幅で色差が強くなると、 スポーティーさやトラッド感が増します。

GIFT COUNTER EXPERIENCE

「いつも無地だから、たまには違う柄を贈りたい。 でも、柄が強いとしてくれない気がする」 という声もよくありました。

そんな場合は、 いきなり大胆な柄へ行くのではなく、 線が細いものや、 ベース色とストライプの色差が大きすぎないものから見ると選びやすくなります。

営業や商談など、 仕事でネクタイを締める機会が多い男性へのギフトにも 取り入れやすいデザインです。

オロビアンコ30周年アニバーサリーBOX付きストライプネクタイの柄アップ
STRIPE
Orobianco|30thアニバーサリーBOX付き ストライプ
仕事でも取り入れやすいストライプに、30周年モデルならではの特別感を加えた一本。
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ストライプとレジメンタルは、同じではありません

斜めの縞模様を見ると、 すべてを「レジメンタル」と呼びたくなります。 ですが、本来は少し意味が違います。

英国ではストライプタイが、 軍隊の連隊、学校、大学、クラブなど、 所属を示すために使われてきた歴史があります。 

つまり、 ストライプは柄の形を表す広い言葉。 一方、 レジメンタルは所属文化を背景に持つストライプ と考えると分かりやすくなります。

斜めストライプ=すべてレジメンタル、ではありません。
現在では、レジメンタルを思わせる配色や斜線が ファッションデザインとして広く使われています。 見た目だけで一律にレジメンタルと判断しない方が正確です。

英国とアメリカで変わったストライプ

英国の伝統的なレップタイでは、 着用者から見て左肩から右腰方向へ流れるストライプが知られています。

Brooks Brothersは1902年、 英国のレジメンタルタイとは逆方向へストライプを変え、 アメリカ独自のRep Tieとして展開したと公式に説明しています。 その後、この種のストライプはアイビーやアメリカントラッドの スタイルにも広く取り入れられていきました。

ただし現在では、 右下がり・左下がりという方向だけで 英国式、米国式、レジメンタルを決めることはできません。 現代のネクタイでは、ストライプの向きもデザインとして自由に使われています。

FAIRFAX(フェアファクス)とは
FAIRFAXのアメリカントラッドスタイルをイメージしたルクの水彩イラスト|ネイビーブレザーとネクタイのトラッドコーディネート

FAIRFAXは1976年、東京・青山で創業。 アメリカントラディショナルをベースに、 ネクタイやシャツを中心としたタイドアップスタイルを 長く提案してきたブランドです。

英国やイタリアの伝統ある産地とも関わり、  AtkinsonやDrake'sなど、 英国のネクタイ文化に深く関係するブランドを 日本市場へ紹介してきた背景があります。

長くトラッドスタイルとネクタイを見続けてきたブランドだからこそ、 ストライプを考えるうえでも参考になる存在です。

FAIRFAX AUTHENTIC TRAD ブロックストライプタイ ブルーとブラウンの太幅ストライプ

FAIRFAX|AUTHENTIC TRAD ブロックストライプタイ

太幅のストライプを大胆に切り替えた、 クラシックな印象の一本です。

ブレザーやスーツだけでなく、 オックスフォードのボタンダウンシャツと合わせた アメリカントラッドのスタイリングにも 取り入れやすいデザインが特徴。

もうひとつ注目したいのが、 表面に見える細かな畝です。 見た目のデザインはブロックストライプですが、 生地にはレップ組織が使われています。

つまり、 柄はストライプ、織りはレップ。 一枚のネクタイの中にも、 二つの見方があります。

GIFT COUNTER EXPERIENCE

太いストライプを見ると、 「うちの人にはちょっとおしゃれすぎるかな」 と迷われる方もいました。

でも、普段からブレザーやボタンダウンを着る男性、 トラッドな服装が好きな男性なら、 このくらい存在感のあるストライプが 自然になじむこともあります。

柄だけを見るより、 普段どんなジャケットやシャツを着ているかまで見ることが大切です。

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ドット|柄の大きさで印象が変わる

丸い点を規則的に並べたドットは、 ネクタイの定番デザインです。

選ぶときに注目したいのは、 ドットの大きさです。

種類 見え方 選びやすい場面
ピンドット 遠目では無地に近く、控えめ 仕事、商談、日常のスーツ
小さなドット 柄は見えるが、比較的落ち着いた印象 仕事、会食、ギフト
大きなドット 柄の存在感が強くなる 華やかな装い、個性を出したい場面
GIFT COUNTER EXPERIENCE

「柄物にしてみたいけれど、 うちの人にはおしゃれすぎるかも」 という言葉もよく聞きました。

そんなとき、 ドットは柄の大きさで調整できます。

ピンドットくらい細かくなると、 少し離れればほとんど無地のように見えます。 普段ソリッドを締める男性への 「半歩だけ違う一本」として考えやすい柄です。

タケオキクチ クレリックタイバーBOXセット ウサギ ピンドット柄アップ
PIN DOT
TAKEO KIKUCHI|クレリック タイバーBOXセット ウサギ
大剣は繊細なピンドット。表からは端正に見え、小剣には月とウサギのモチーフを忍ばせた2026AWモデル。
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小紋|遠目は落ち着き、近くで柄が見える

小さなモチーフを規則的に繰り返したデザインは、 日本では「小紋」と呼ばれることが多く、 ビジネスネクタイの定番のひとつです。

花、菱形、紋章、メダリオン、 幾何学的な図形など、 モチーフにはさまざまな種類があります。

海外では「foulard(フーラード)」という言葉が、 生地の名称だけでなく、 花やメダリオン、ダイヤなどの小さな反復柄を表す場合もあります。 

小紋の特徴は、 距離で見え方が変わること。

遠くから見ると落ち着いていて、 近づくと細かな柄が見えてくる。 仕事用として取り入れやすい理由のひとつです。

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ギフト売場で、 実はとてもおすすめしやすかったのが小紋でした。

贈る側から見ると 「ちゃんと柄があるので、プレゼントらしい」。 一方、もらう男性からすると、 遠目には落ち着いているので 「仕事で使いやすい」。

この中間にいる感じが、 ネクタイギフトではとても使いやすいのです。

「無地では少し寂しい。 でもストライプや大きな柄は心配」 というときは、 まず小紋を見ると選びやすくなります。

オロビアンコ30周年アニバーサリー小紋ネクタイ 柄アップ
KOMON
Orobianco|30thアニバーサリー 小紋
細かなモチーフを規則的に配した30周年モデル。無地では少し物足りないけれど、強い柄は避けたいときにも選びやすい一本。
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ジオメトリック|幾何学模様で、少しモダンに

ジオメトリックとは、 四角、円、菱形、多角形など、 幾何学的な図形を組み合わせたデザインです。

小さな幾何学模様を繰り返したものは、 小紋と近い感覚で取り入れられます。 一方で、花や紋章を使った柄よりも 直線的で現代的に見えることがあります。

GIFT COUNTER EXPERIENCE

「少し今っぽい感じにしたい」 というご相談のときにも、 ジオメトリックは候補になります。

ただし、年齢だけで選ぶ必要はありません。 普段のスーツがシンプルで、 すっきりしたデザインを好む男性なら、 年代を問わず合わせやすい柄です。

ペイズリー|実はスコットランド生まれではない

涙や植物の芽のような曲線を持つペイズリー。 英国らしい柄という印象がありますが、 モチーフそのものがスコットランドで生まれたわけではありません。

V&Aの解説では、 その背景としてインド・カシミール地方のショールに見られる ブータ系のモチーフや、 さらにペルシャのボテとのつながりが紹介されています。

インドからヨーロッパへもたらされたカシミールショールが人気となり、 英国でもその意匠を取り入れた織物が生産されました。 なかでもスコットランドのPaisleyで生産された模倣ショールが広く知られるようになり、 現在の「Paisley」という呼び名につながっていきました。

ネクタイでは、 直線的なストライプとは対照的な曲線が、 クラシックさや華やかさをつくります。

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ペイズリーは、 女性のお客様が商品を見て 「これ素敵」と手に取る一方で、 そのあとに 「でも、うちの人にはおしゃれすぎるかな」 と迷われやすい柄でもありました。

そんなときは、 ペイズリーをやめるのではなく、 柄を小さくする、色数を減らす、ベースカラーを落ち着かせる という見方をします。

ペイズリーにも、 華やかなものから落ち着いたものまであります。 柄の名前だけで判断しないことが大切です。

ダーバン甲州織ペイズリー&ストライプネクタイ 柄アップ
PAISLEY
D'URBAN|甲州織 ペイズリー&ストライプ
曲線的なペイズリーと直線的なストライプを組み合わせた甲州織。クラシック柄の違いも見比べやすい一本。
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チェック|同じ格子柄でも、種類はひとつではない

縦と横の線や面を組み合わせるチェック。 ひとことでチェックと言っても、 ブロックチェック、ウインドウペーン、 グレンチェック、タータンなど、 さまざまな種類があります。

ネクタイでは、 ストライプよりも少し柔らかく、 スポーティーな印象をつくることがあります。 ジャケットスタイルや秋冬の装いにもなじみやすい柄です。

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チェックでも、 「本人が普段こういう柄をしていないから、 使ってくれるか心配」 という声はよくありました。

相手が普段ブレザーやジャケットをよく着るなら、 チェックは意外となじみやすい柄です。

逆に、 仕事ではネイビーのスーツに無地タイしか締めない男性なら、 大きな格子柄からではなく、 もっと小さな柄から選んだ方が使ってもらいやすいことがあります。

アクアスキュータム チェックネクタイ 格子柄がわかる商品画像
CHECK
Aquascutum|チェック ネクタイ
縦横の格子がはっきり見えるチェック柄。ストライプとは違う柔らかなトラッド感を楽しめる一本。
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そして大切なのが、 英国風のチェック=すべてタータンではない ということです。 チェックは広いカテゴリーであり、 タータンはその中でも固有の構造と歴史を持つデザインです。

タータンチェックとは?普通のチェックとの違い

タータンは、 単に「英国らしい格子柄」を指す言葉ではありません。

Scottish Register of Tartansでは、 タータンを、2色以上の色のストライプが 縦と横に組み合わさり、 反復するチェック状のパターンを形成するデザインと定義しています。

縦糸と横糸が同じ色で交わるところにはその色が現れ、 異なる色が交わるところでは色が混ざったような中間的な見え方が生まれます。 こうした構造が、タータンらしい複雑な色の重なりにつながります。

すべての一族に、昔から決まったタータンがあった?

現在では「クラン・タータン」がよく知られていますが、 古くからすべての氏族に固定された柄があった、 と単純に考えるのは正確ではありません。

Scottish Tartans Authorityによると、 19世紀初頭以前は、 好み、価格、入手できる布などによって タータンが着られていました。

1815年にはHighland Society of Londonが、 各クランに伝統的なタータンの提出を求めました。 こうした動きを経て、 現在よく知られるクランと特定のタータンを結びつける考え方が 19世紀に体系化されていきました。

チェックだから、タータンとは限りません。
今回紹介したアクアスキュータムのチェックも、 商品名どおり「チェック」として扱います。 メーカーがタータンとして示していない柄を、 見た目だけでタータンと呼ばないことも大切です。

ヘリンボーン|織りで表情をつくる

ヘリンボーンは、 魚の骨のようなV字状の線が連続して見えることから その名が付いた伝統的な織りです。

色を大胆に変えなくても、 織りの方向によって光の当たり方が変わり、 生地に奥行きが生まれます。

遠目には無地に近く、 近づくと織りが見えてくる。 そんな見え方を楽しめるネクタイです。

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「柄物はほとんどしない人なんです」 という男性には、 無理にストライプやペイズリーを勧める必要はありません。

ヘリンボーンのように、 色ではなく織りで少しだけ変化をつける という選び方があります。

いつもの無地から大きく離れず、 プレゼントとして少し特別感を足せるので、 こうした織りの表情はギフトでも使いやすい選択肢です。

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HERRINGBONE
TAKEO KIKUCHI|クレリック タイバーBOXセット ネコ
大剣はシックなヘリンボーン。近くで織りの表情が見え、小剣にはネコモチーフを忍ばせた2026AWモデル。
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ネクタイ選びでよく聞く3つの迷いを表現したルクと結衣の水彩イラスト|気に入ってくれるか、いつもと違っても使うか、おしゃれすぎないかを考えるギフト選び

ネクタイ選びでよく聞く3つの迷い

ネクタイ売場でギフトを選ぶ女性のお客様と接してきて、 柄の名前以上によく聞いたのが、 「本当に使ってくれるだろうか」という不安でした。

1. 「気に入ってくれなかったらどうしよう」

プレゼントだから、 特別なものを選びたくなる。 その一方で、 毎日身につけるネクタイには本人の好みもあります。

そんなときは、 まず今使っている色や柄を見ること。

ネイビーばかりなら、 いきなり鮮やかな色にするのではなく、 ネイビーをベースに柄だけ少し変える。 これだけでも十分にプレゼントらしい変化になります。

2. 「いつもと違うものを買っても、してくれないのでは?」

これは本当によく聞いた言葉です。

贈りものだから、 本人が普段買わないものを選びたい。 その考え方自体は、とても自然です。

ただし、 いつものスタイルから離れすぎると、 クローゼットに入ったままになることがあります。

無地からピンドットへ。 ピンドットから小紋へ。 いつものストライプから、 少しだけ幅や色の違うストライプへ。

「いつもの一本から半歩だけ」 という考え方は、 長く売場に立つ中でとても大切だと感じてきた選び方です。

3. 「柄が強いと、うちの人にはおしゃれすぎる」

ペイズリーや太いストライプ、 チェックを見たときに、 こう言われることもありました。

そんなときは、 柄そのものを諦める前に、 柄の大きさと色を見ます。

ペイズリーなら小柄に。 チェックなら色差を穏やかに。 ストライプなら線を細く。

同じ柄でも、 主張の強さは大きく変えられます。

「おしゃれな柄」かどうかより、その人の日常から離れすぎていないか。
ギフトで大切なのは、 その人を別人に見せる一本ではなく、 いつもの装いに自然に加わる一本を探すことです。

贈る男性・仕事・場面から考える

仕事は、柄を選ぶためのひとつのヒントです。 ただし、職業だけで決める必要はありません。

同じ営業職でも、 会社によって服装は違います。 本人がどんなネクタイをよく締めているかも、 一緒に見てください。

贈る男性・場面 選びやすいデザイン 見るポイント
好みが分からない ソリッド・小紋 普段のスーツになじむ色を優先
毎日スーツを着る ソリッド・ストライプ・小紋 出番の多さを考える
営業・商談が多い ストライプ・小紋・ピンドット 色差や柄を強くしすぎない
管理職・上司 ソリッド・小紋・小さなペイズリー 落ち着いた色と生地の表情を見る
就職・転職祝い ソリッド・小紋・細かなストライプ まず仕事で使いやすいことを優先
服が好き ペイズリー・チェック・トラッドストライプ 普段のジャケットやシャツも見る
トラッド好き レップストライプ・チェック ブレザーやボタンダウンとの相性を見る
柄物をほとんどしない ソリッド・ヘリンボーン・ピンドット 色ではなく織りで変化をつける

フォーマルでは「柄だけ」で判断しない

「無地ならフォーマル」 「ペイズリーならカジュアル」 と単純に分けることはできません。

ネクタイのドレス感は、 柄だけでなく、 色、柄の大きさ、 色のコントラスト、 シルクの光沢、 織りの表情などを組み合わせて決まります。

たとえば同じストライプでも、 細く穏やかな配色なら端正に見えます。 一方、 太幅で色差が強いものは スポーティーさやトラッド感が強くなります。

結婚式や式典など改まった場では、 「何柄か」だけを見るのではなく、 立場や会場、ドレスコードも含め、 全体がその場に合っているかを確認します。

迷ったら「柄を小さく、色差を穏やかに」。
好みや着用シーンが分からない場合には、 柄の主張を少し控えることで、 さまざまなスーツへ合わせやすくなります。

「ネクタイの柄が持つ意味」を、決めつけない

インターネットでは、 「ストライプ=向上心」 「ドット=円満」 「チェック=親しみ」 といった説明を見かけることがあります。

ただ、 こうした言葉のすべてに 歴史的な根拠があるわけではありません。

現代の見た目の印象を 分かりやすく言葉にしたものも多くあります。

DEAR GE YONEでは、 歴史的な由来服飾文化上の背景現在感じられる印象 を分けて考えます。

柄にひとつの意味を当てはめるより、 その男性がどんな服を着て、 どんな場所でそのネクタイを締めるのか。

その方が、 贈る一本を選ぶときにはずっと役立ちます。

ネクタイの柄選び|よくある質問

ネクタイをプレゼントするなら、どの柄が失敗しにくいですか?

相手の好みが分からなければ、 ソリッド、小紋、ピンドットなど、 柄の主張が穏やかなものから見ると選びやすくなります。 今使っているネクタイの色が分かれば、 まずその色を基準にするとさらに選びやすくなります。

いつも無地の人に、柄物を贈っても大丈夫ですか?

いきなり大柄へ変えるより、 ピンドットや小さな小紋など、 遠目では落ち着いて見える柄から試すと選びやすくなります。 「いつもの一本から半歩だけ」と考えるのがひとつの目安です。

ストライプとレジメンタルは同じですか?

同じではありません。 ストライプは線を配したデザイン全般。 レジメンタルは、 英国の軍隊や学校、クラブなどの所属を示す文化を背景に持つストライプです。 現在は、その意匠がファッションとして広く使われています。

チェックとタータンチェックは何が違いますか?

チェックは格子柄全般を表す広い言葉です。 タータンは、 複数の色の縦横ストライプを一定の順序で反復させる構造を持っています。 すべてのチェックがタータンというわけではありません。

柄物のネクタイは結婚式では使えませんか?

柄物だから使えない、と一律には言えません。 柄の大きさ、色、光沢、コントラストによってドレス感は変わります。 改まった場ほど、 色や柄が穏やかなものから考え、 会場や立場、ドレスコードも確認します。

無地のネクタイは地味になりませんか?

無地でも、 レップやヘリンボーンのような織りによって 立体感や陰影を感じられるものがあります。 派手な柄を好まない男性には、 織りの表情を見るのもひとつの選び方です。

本人が持っていない柄をプレゼントした方がいいですか?

必ずしもそうではありません。 プレゼントだから大きく変えるのではなく、 今持っているものの色や柄を基準に、 少しだけ違うものを選ぶ方が 実際には使ってもらいやすいことがあります。

仕事が分かれば、似合う柄を決められますか?

仕事はひとつの目安になりますが、 職業だけで柄を決めることはできません。 勤務先の服装、普段のスーツ、 本人がよく締めているネクタイまで一緒に見ることが大切です。

まとめ|柄の背景を知って、その人らしい一本を

ネクタイの柄の背景を知り、その人らしい一本を選ぶことを表現したルクと結衣の水彩イラスト|メンズギフトガイドのまとめバナー

最もシンプルなソリッド。 仕事の胸元でよく見かけるストライプ。 英国の所属文化と結びついてきたレジメンタル。

控えめなピンドット。 細かな柄を繰り返す小紋。 曲線が美しいペイズリー。 チェックやタータン。 そして、色ではなく織りで表情をつくるヘリンボーン。

ネクタイには、 一見しただけでは分からない さまざまな背景があります。

でも、 ギフトで最後に大切なのは、 その知識をすべて覚えることではありません。

普段どんなネクタイをしているだろう。 仕事で締めるだろうか。 ジャケットにも合わせるだろうか。 この柄なら、本当に使ってくれるだろうか。

売場で多くのお客様と一緒に選んできて感じるのは、 特別なプレゼントだからといって、 その人を大きく変える一本を選ばなくてもいいということです。

いつもの色。 いつものスーツ。 いつもの柄。

そこから、 ほんの少しだけ違うものを選んでみる。

贈りものは、「いつもの一本から半歩だけ」。

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